どうも、プリモンです。
妻が里帰りしている間、自宅に残る側の食事。ネットで調べると「夫のために作り置きを用意しました」という記事ばかり出てきます。でもあれ、書いているのはほとんどが臨月の妻です。お腹が大きい状態で10品も20品も仕込んで、それを冷凍庫に詰めて、実家に帰る。よく考えたら、なかなかの重労働です。
私は2人の子どもがいて、育休も7ヶ月取りました。妻の里帰り期間も経験しています。そのうえで言いますが、夫の食事は夫が回すものです。この記事では、料理がそれほど得意でない人でも破綻しない具体的な回し方を、実際にやってみて分かったことも含めてまとめます。
里帰り中の夫の食事、本当の問題は何か?
まず、多くの人がつまずくポイントを整理します。
「自炊できない」ことが問題だと思われがちですが、実際に効いてくるのは別のところです。仕事から帰ってきて、玄関を開けて、真っ暗な部屋で「今日、何食べよう」と考える。この1日1回の意思決定が、地味に消耗します。
妻がいるときは、この判断のどこかを分担していたはずです。買い物のついでに決まっていたり、冷蔵庫を見て「これ使わなきゃ」と声が出たり。それが全部なくなると、判断の総量が増えます。疲れている日ほど決められなくなって、結局コンビニに寄って、翌日も同じことをして、気づけば1ヶ月コンビニ弁当だった——というのがよくある失速のしかたです。
だから対策も、料理を覚えることではありません。考えなくていい状態を先に作ることです。
失速する人と回る人の違い
| 失速するパターン | 回るパターン | |
|---|---|---|
| 決め方 | その日の気分で毎回決める | 曜日ごとに手段を固定しておく |
| 自炊 | 「ちゃんと作る」ことを目指す | 週2〜3日、同じメニューを繰り返す |
| 買い物 | 行き当たりばったり | 買うものを固定してリスト化 |
| 妻との関係 | 「なんとかなる」と言って連絡が減る | 食べたものを軽く共有する |
妻に作り置きを頼むのは、なぜやめたほうがいいのか?
ここは、はっきり書いておきたいところです。
産前の作り置きは、妻にとってただの家事ではなく体への負担です。妊娠後期はお腹の圧迫で長時間立っているのがつらく、キッチンに立つ姿勢自体が苦しい時期です。そのうえ里帰りの荷造り、産院の手続き、上の子がいれば引き継ぎ。そこに「夫のごはん問題」まで乗せる必要は、正直ありません。
それに、作り置きは数週間しかもたないという現実的な問題もあります。冷凍でも品質は落ちますし、里帰りは1〜2ヶ月に及ぶことが多い。最初の2週間を乗り切っても、残りの期間は結局どうにかしないといけません。「作り置きがあるから大丈夫」と思っていると、なくなった瞬間に一気に崩れます。
もし妻が「作っておこうか?」と言ってくれたら、こう返すのがおすすめです。
「ありがとう。でも自分でなんとかするから、その時間で休んでほしい。代わりに、体調が落ち着いてる日に一緒に買い物リストだけ作ってもらえたら助かる」
断るのではなく、負担の軽いほうに置き換える。これなら妻の「夫が心配」という気持ちも受け止められます。里帰り前に夫婦で決めておきたいことは里帰り出産のスケジュール完全ガイドにまとめているので、あわせて確認してみてください。
自炊はどこまでやるべき?
結論としては、週2〜3日、同じメニューを繰り返すだけで十分です。
ここで多くの人が失敗するのが、「せっかくだから料理を覚えよう」と張り切ってしまうこと。レパートリーを増やそうとすると、レシピを探す時間・材料を揃える手間・失敗したときの落胆がセットでついてきます。里帰り期間は、あなたにとっても仕事と生活を一人で回す時期です。新しいことを始めるタイミングではありません。
まず決めるのは「3パターン」だけ
覚えるのは3つで足りると考えています。
- 丼もの系(豚肉と玉ねぎを焼いて味付け、ごはんに乗せる)
- 鍋・スープ系(切って入れて煮るだけ。冬なら鍋つゆ、夏なら味噌汁の具を増やす)
- 麺類+たんぱく質(うどん・パスタに、卵か肉か豆腐を足す)
この3つを週2〜3回まわすだけで、食費も体調も安定します。栄養バランスが気になる人は、農林水産省の食事バランスガイドが分かりやすい目安になります。「主食・主菜・副菜が1日のなかで揃っていればいい」くらいの感覚で十分です。
やらなくていいこと
- 栄養の完璧なバランス——1食単位で整える必要はありません。数日単位で見て偏りすぎていなければ大丈夫です
- 盛り付け・彩り——一人で食べるごはんに見た目は不要です
- 毎日違うメニュー——飽きは「たまに外食」で解消すれば足ります
- 凝った調味料の買い足し——使い切れずに冷蔵庫に残るだけです
買い物は何を買えばいい?
買い物も「毎回考える」をなくします。買うものを固定して、週1回まとめて買うのが一番ラクです。
固定で買うもの(週1回・これだけ)
| カテゴリ | 買うもの | 理由 |
|---|---|---|
| 主食 | 米、冷凍うどん、パスタ | 冷凍うどんは日持ちして失敗しない |
| たんぱく質 | 卵、豚こま、豆腐、納豆 | 安く、下ごしらえがほぼ不要 |
| 野菜 | 玉ねぎ、にんじん、キャベツ、冷凍野菜 | 常温・冷凍で日持ちする |
| 汁物 | 味噌、インスタント味噌汁 | 野菜を放り込めば一品になる |
| 保険 | レトルトカレー、冷凍チャーハン | 何もできない日の逃げ道 |
最後の「保険」が地味に重要です。残業した日、気持ちが落ちている日に「何もない」状態だと、外に買いに出るのすらしんどくなります。家に必ず3食分の逃げ道を置いておく。これだけで精神的にかなり安定します。
宅配食は使うべき?どんな人に向いている?
結論から言うと、「自炊する気力そのものが読めない人」には、かなり有効です。
里帰り期間は、仕事に加えて出産の連絡待ち、産院や役所とのやりとり、帰宅後の準備が重なります。とくに出産予定日前後は、いつ連絡が来るか分からない状態で日々を過ごすことになります。この時期に「今日は自炊するぞ」と決めても、その通りにいかない日は普通にあります。
宅配食が効くのは、まさにこの「予定が崩れても食事だけは崩れない」状態を作れる点です。冷蔵の惣菜が届いていれば温めるだけ、ミールキットなら切る手間だけで一食になります。
向いている人・向いていない人
| 特徴 | |
|---|---|
| 向いている | 残業や急な予定で帰宅時間が読めない/料理そのものより「考えること」がしんどい/コンビニ続きで体調を崩した経験がある |
| 向いていない | もともと自炊が習慣になっている/食費を1円単位で抑えたい/冷蔵庫・冷凍庫に空きがない |
正直に書くと、宅配食は自炊より食費は上がります。ただ、里帰り期間は1〜2ヶ月という期限つきです。「この期間だけ、判断のコストをお金で下げる」と割り切れるなら、選択肢に入れる価値はあります。逆に、里帰り費用や出産費用で家計が厳しいなら、無理に使う必要はまったくありません。
サービスごとの違い(冷蔵の惣菜/ミールキット/幼児食の冷凍)や、どれが何を楽にしてくれるのかは宅配食サービスの比較記事で詳しくまとめています。里帰りから戻ったあと、新生児がいる状態で夫婦2人分の食事を回す時期にもそのまま使えるので、この期間に試して相性を見ておくのは合理的だと思います。
外食・中食に頼る日は、どう設計する?
「外食は甘え」と思う必要はありません。むしろ最初から週何日かを外食・中食の日として決めておくほうが、結果的に破綻しません。
おすすめは、週の後半に置くことです。月曜から疲れが溜まっていく前提で、木曜か金曜を「作らない日」に固定する。あらかじめ決まっていれば「今日は作らなくていい日だ」と思えるので、罪悪感なく休めます。
週の組み立て例
| 曜日 | 手段 | ねらい |
|---|---|---|
| 月・火 | 自炊(決めた3パターンから) | 週初めは気力がある |
| 水 | 宅配食 or 前日の残り | 中だるみをしのぐ |
| 木 | 惣菜・弁当を買って帰る | 疲れのピークを避ける |
| 金 | 外食 or 好きなものを食べる日 | 1週間のごほうび |
| 土 | 自炊+翌日分も少し多めに | 時間があるときにまとめて |
| 日 | 買い出し+土曜の残り | 翌週の準備 |
この表のとおりでなくて構いません。大事なのは「決めておく」こと自体です。紙に書いて冷蔵庫に貼るくらいでちょうどいいと思います。
食費はどう管理すればいい?
里帰り期間は、家計が一時的に読みにくくなります。妻の実家に食費を入れる場合もあれば、こちらの光熱費が下がる場合もある。ここで揉めないために、帰省前に「食費の上限だけ」決めておくことをおすすめします。
金額の目安は、家庭によって差が大きいので断定できません。総務省統計局の家計調査で単身世帯の食料費が公開されているので、自分の生活と近い区分を見て決めるのが現実的です。ただし外食費の割合が家庭ごとに大きく変わるため、平均値はあくまで出発点として使ってください。
そのうえで、実務的にはこの2つだけ守れば十分だと考えています。
- 週単位で上限を決める——月単位だと月末に慌てます。週で見れば軌道修正がききます
- 妻の実家への負担を先に確定させる——お礼や食費をいくら入れるかは、あとから決めるほど気まずくなります
費用の分担全般については里帰り出産に旦那が行かない場合の過ごし方でも触れています。
繊細な人ほど、食事で消耗しやすい
ここは、このブログらしい話をさせてください。
刺激を受け取りやすい人、いわゆるHSP気質の人は、「決めること」そのものに疲れやすい傾向があると言われます。スーパーの売り場で選択肢が多すぎて決められない、レジの列や店内の音で消耗する、冷蔵庫の中身を見て「これも使わなきゃ」と考えてしまう。心当たりがある人もいるのではないでしょうか。
だからこそ、この記事でずっと書いてきた「先に決めて、あとは繰り返す」という方針が効きます。メニューを3つに絞る、買い物リストを固定する、曜日で手段を決める。どれも「その場で判断する回数を減らす」ための工夫です。
そしてもうひとつ。一人の食事を、静かな時間として使うという発想もあります。妻が里帰りしている間は、誰にも気を遣わずに食べられる期間でもあります。テレビを消して食べる、好きな音楽をかける、湯船に入ってから食べる。この時期にしかできない過ごし方として、意識的に使ってみるのもいいと思います。
離れている期間の気持ちの整理については里帰り出産中の旦那の気持ちで詳しく書いています。
里帰り中の夫のご飯について、よくある質問
Q. 自炊がまったくできません。コンビニだけで乗り切れますか?
1〜2ヶ月なら物理的には可能です。ただ、同じ商品を繰り返し買いがちになるので、栄養が偏りやすいのは事実です。おにぎり+サラダチキン+味噌汁のように、たんぱく質と野菜を意識して組み合わせるだけでもかなり変わります。週に何回かだけ、温めるだけの惣菜や宅配食を混ぜるのが現実的だと思います。
Q. 妻から「ちゃんと食べてる?」と聞かれるのがプレッシャーです
これは、妻が「夫が心配」なのと同時に、自分が家を空けていることへの罪悪感から出てくる言葉でもあります。うまく答えようとせず、食べたものを写真で送るくらいの軽さで返すのがおすすめです。「今日は丼」「今日は外食」で十分。報告ではなく共有にすると、お互い気が楽になります。
Q. 作り置きをもらったのですが、どう使えば長持ちしますか?
もらったなら、最初にすべて冷凍に回すのがおすすめです。冷蔵で置いておくと「早く食べなきゃ」というプレッシャーが生まれ、それ自体がストレスになります。1食分ずつ小分けにして冷凍し、「自炊できない日の保険」として使うほうが長く助かります。
Q. 食費が思ったより増えました。どこを削るべき?
まず見直すのは飲み物とお酒です。食事そのものより、ここが膨らんでいるケースが多いです。次に「なんとなく寄るコンビニ」。回数を数えてみると、思っている以上に多いことがあります。食事の質を落とすのは最後にしてください。
Q. 里帰りから戻ってきたあとも、この体制は続けるべきですか?
むしろ戻ってからのほうが大変です。新生児がいる状態で、夫婦2人分の食事を回すことになります。里帰り期間中に「自分でも食事を回せる」という感覚を作っておくと、そのまま産後の戦力になります。この期間は、その練習期間だと考えると意味が変わってきます。
まとめ|料理の腕ではなく、決め方の問題
最後に、この記事の要点を整理します。
- つまずく原因は料理の腕ではなく、毎日その場で考えていること。曜日で手段を固定するだけで安定します
- 産前の妻に大量の作り置きを頼まない。体への負担が大きく、しかも数週間しかもちません
- 自炊は週2〜3日、3パターンの繰り返しで十分。新しい料理を覚える時期ではありません
- 買い物は固定リストで週1回。「何もできない日の保険」を必ず家に置いておく
- 宅配食は「予定が崩れても食事は崩れない」ための保険。食費は上がるので、期間限定と割り切って判断を
- 外食の日は最初から決めておく。罪悪感なく休めるようになります
- 戻ってからが本番。この期間は産後を回すための練習期間でもあります
妻が里帰りしている間、あなたは「支えられる側」ではなく「一人で生活を回す側」になります。食事はその中でいちばん毎日やってくるものです。でも裏を返せば、ここさえ仕組みにしてしまえば、残りの時間は自分のために使えます。
全体像は里帰り出産のスケジュールと旦那の過ごし方【パパ完全ガイド】に、時期の決め方は里帰り出産のスケジュール完全ガイドにまとめています。あわせて読んでみてください。
※本記事で紹介している内容は、一般的な生活情報です。体調に不安がある場合や、持病・食事制限がある場合は、医師や管理栄養士などの専門家にご相談ください。