どうも、プリモンです。
今回は、「教育資金」について紹介。
- 子供1人あたり、どのくらいの教育費がかかるのか知りたい人
- 効率よく教育資金を作る方法を知りたい人
- 「学資保険」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の特徴とメリット・デメリットを知りたい人
- 「学資保険」ではなく「つみたてNISA」「ジュニアNISA」で教育資金を運用する意味を知りたい人
におすすめ。
子供が生まれてから社会人になるまでに、「子育て費用(教育費)」は一体どのくらいかかるのか。
特に子育て費用の中でも、「教育費」は大きく家計にのしかかってくる。
この記事でお伝えしたいことは、ずばり……
「子育て費用」には2種類ある
子育て費用として、まずはじめに思い浮かぶものが「教育費」。
教育費とは、「学校にかかる費用や受験費用、塾、習い事など教育に関連する費用のこと」。
次に「養育費」。
養育費とは、「食費代や衣服代、おもちゃ代、文具代、レジャー代など子供を育てるうえでかかる教育費以外の費用のこと」。
この2つの費用を合わせて、「子育て費用」と言う。
子育て費用は、一般的に子供1人を大人に育てあげるまでに、だいたい「家一軒分(1000~3000万円程)かかる」と言われている。
そんな大金、子育て期間中(18年間)で準備できるか不安……。
しかし、最初から嘆いてばかりでは何も解決しない。
まずは、全体の見通しをつけよう。
子供1人にかかる「教育費」
*ここに載せてあるデータはあくまで参考。地域や進路によって大きく異なる。
公立 | 私立 | |
幼稚園(3年間) | 約70万円 | 約70万円(幼保無償化により) |
小学校(6年間) | 約193万円 | 約916万円 |
中学校(3年間) | 約143万円 | 約398万円 |
高校 (3年間) | 約135万円 | 約312万円 |
国立 | 私立文系 | 私立理系 | |
大学(4年間) | 約242万円 | 約396万円 | 約539万円 |
*大学6年間(大学+大学院):約797万円
*参考サイトhttps://allabout.co.jp/gm/gc/12003/
細かい金額は、あまり気にしなくていい。
要は、子育て費用に「合計800万円~3000万円程度のお金がかかる」と言うことを理解していただければ大丈夫。
他のサイトもいくつか拝見したが、上記の金額より高いところは、ざらにあった。
大きく見積もっても、「1000万円~3500万円」は準備しておきたいところ。
次は、「教育資金」をどうやって準備するかについて述べる。
「教育資金」を確保する方法
義務教育もしくは高校卒業までは、大きな教育資金が必要になることはあまりない。
きちんと家計をやり繰りしていくことで、高校までは無事に卒業させてあげることができる。
その代わり、高額な塾や習い事も一緒にするとなったら話は別。
いつも以上に働いて稼がなければならない。家計に見合ったライフプランを考えよう。
1番重要な時期は、高校を卒業し大学へ進学する時期。
この時期、一括で大きなお金(教育資金)が必要となることがある。
これまでに(生まれてから18年間の間)、何とかできるだけの教育資金を準備しておきたいもの。
もちろん、全額を準備するためには、並大抵の努力だけでは難しい。
しかし、個人的には数年~数十年間も生活を切り詰めてまで、すべてのお金を大学資金にプールしなくても良いと考える。
子供のためとは言えど、自分達の人生も一度きり。
満足度の高い生活を送りたいもの。
正直、お金が足りない分は選択肢のひとつとして、「奨学金」などに頼っても良いのではないか。
奨学金の借りすぎには、要注意。できるだけ無利子に限る(もちろん審査条件がある)。
あとは、子供の自立心を育むという名目上で、「バイト」をさせる。
私は奨学金(有利子)を借りたおかげで、社会人になったとたんに、約600万円の奨学金の返済地獄(480万円+利子120万円)に陥った。
10年かけて返済がおわり、気持ち的にもかなり楽になった。
奨学金を借りる際は、きちんと考えてから借りよう。
将来の子供のためにも。
教育資金の確保は「貯蓄」や「学資保険」が一般的
貯蓄
いちばん確実な方法は、良くも悪くも「貯金」。
この時、きちんと「学資用の通帳」を作ろう。
絶対に、生活費などと公私混同しないように気をつけること。
自分でお金を管理できる人におすすめ。
「お金が足りないから、学資通帳から引き出そう」などは絶対NG。
これでは、いつまで経っても教育資金を準備することができない。
徹底したお金が管理できない人は、「学資保険」をおすすめする。
学資保険
次に「学資保険」。
学資保険とは、将来必要になる子どもの教育資金を貯めるための保険で、子どもが一定の年齢に達したときに「お祝い金」や「満期保険金」としてまとまった金額を受け取ることができる。
ここでは、簡単な概要だけを述べる。
学資保険について詳しく知りたい方は、専門のサイトで調べよう。
学資保険は、ある程度の強行的な貯蓄性を兼ねそろえている。
貯金が苦手な人にはピッタリ。
自動で毎月決まった金額を積み立てていく。
原則、満期が来るまでお金は引き出せない。
満期の途中でも解約して、お金を受け取ることはできる。
しかし、元金が減った状態で返ってくる。生命保険と一緒。
学資保険のメリット
仮に契約者の親が亡くなった場合、以後の保険料支払いが免除となる。
親(契約者)が亡くなっても、教育費をある程度賄うことができる。
しかし、生命保険(終身保険、収入保障)で、教育資金分を含む金額がある場合は、学資保険を掛けるメリットはほとんどない。
ここまでの話を振り返ると「貯金」や「学資保険」に、そこまでのデメリットは感じない。
しかし、よく考えよう。
今後、大きな金額を必要とする。
例えば、高校を卒業して大学の進学を控えてるとする。
子供が生まれて毎月1万円を貯金する。
1万円×12か月×18年間=216万円。
国立大学が約242万円なので、何とかなるかもしれない。
子供が国立大に進学してくれるのであればの話。
私立となれば話は別。
約400万~600万円と費用がかかり、貯金額の倍以上も足りない状態に。
このままでは奨学金を借りるしかない。
貯金や学資保険のデメリット!?
すでに、お気づきかと思うが、普通に貯金していてもお金は増えない。
銀行にお金を預けても、利子は雀の涙くらい。
お金の知識がある人は、利率の高いネット銀行などに資産を預けているかもしれない。
それでも利率1.0%程度(普通預金では十分高い利率)。
学資保険もきちんと満期までお金を預けておけば、利率1.0~4.0%(商品により異なる)程度でお金が戻ってくる。
しかし、利子が付くとは言え、まだ目標金額には到底及ばない。
「つみたてNISA」もしくは「ジュニアNISA」がおすすめ
結論、個人的におすすめするものは、
「つみたてNISA」もしくは「ジュニアNISA」。
ここでは、大まかな概要だけを説明する。運用方法はきちんと自分で調べること(投資は自己責任)。
簡単に言えば、「学資保険を自分で運用する」イメージ。
しかも、「非課税」という最大のメリットがある。
原則、投資で儲かったお金(利益)は、約20%の税金がひかれる。
例えば、100万円儲かった時、20万円は税金で引かれ、手元に残るお金は80万円となる。
しかし、非課税だとまるまる100万円が手元に残る。
自分で運用する分、投資の知識は必要最低限は必要。
何も準備せずに望めば、元金を下回ることだってある。
楽してお金を手に入れようと思った場合、その分のリスクも伴う。
「学資保険」の仕組みも一緒。
契約者から、かき集めたお金を投資商品に投資してお金を増やす。
儲かった分を分配という形で、少し上乗せしてお金を返す仕組みとなっている(満期で解約した場合に限る)。
もちろん、プロが運用するので、大きな損失は少ないだろう。
元金が割れるようであれば、会社の余剰金で補てんしてお金を返すこともできるかもしれない。
なぜこういった積立型の保険は、満期では上乗せした分の金額が返ってきて、途中で解約した場合は、元金より安い金額になって返ってくるのか。
それは、積立型投資は長期間運用することで、高い確率で利益を出すことができるから。
学資保険 | つみたてNISA | ジュニアNISA | |
対象 | 基本、0歳~6(7)歳 | 20歳以上 | 0歳~19歳 |
安全性 | 高 | 中 | 低 |
収益性 | 低 | 中 | 高 |
払い出し条件 | 可能(元金割れする可能性大) | 可能(元金割れする可能性あり) | 18歳まで払い出し制限あり(2023年度まで) |
非課税対象 | 課税対象。生命保険料控除対象 | 非課税 | 非課税 |
非課税期間 | 最長20年間 | 最長5年間 | |
買付方法 | 一括・積立 | 積立のみ | 一括・積立 |
「つみたてNISA」
1番のおすすめは、「つみたてNISA」。
必要最低限の投資知識さえあれば、誰でも簡単に始められる。
最初に、自分で納得した商品(投資対象、手数料など)を選ぶ。
身の丈に合った掛け金を毎月積立設定したあとは、基本ほったらかしで大丈夫。
「つみたてNISA」は、厳選された商品しか選ぶことができないようになっている(金融庁が指定した商品)。
よっぽどよくわからない商品や手数料の高い銀行・証券会社を選ばない限りは、大きな失敗はない。
積立型投資は、株価の上げ下げを気にしなくていい。
とりあえず長期間継続して続けていれば、それなりの結果が返ってくる可能性が高い投資手法。
例えば、良いタイミング(特に売却する時期が重要)で、良い商品を18年間投資し続けた場合、利率15~20%も現実的には可能。
学資保険の利率の約5~10倍。
このペースで運用できれば、私立大学の資金もある程度は調達できる。
つみたてNISAのメリット・デメリット
つみたてNISAのメリットは、「20年間非課税」。
運用次第では、「高利率」の資産形成が可能。
掛け金には制限があり、年間40万円まで(月最大3万3333円)。
お金を引き出したい時に、自由に引き出せる。
その代わり引き出した分、積立投資の効力は発揮されない。
積立投資の重要なポイントは、「始めるタイミング」と「終わるタイミング」。
タイミングが悪い時にお金を引き出してしまっては、その分お金は減るので注意。
「ジュニアNISA」
ある程度の「まとまったお金」と「投資の知識がある方」はジュニアNISAをおすすめする。
つみたてNISAとの大きな違いは、「株式投資」ができること。
株式投資は、投資信託と比べてリスクが高い分、短期間でも高収益を狙いやすい。
個別株によっては株主優待ももらえる。
しかし、大損する可能性も十分にあるので、注意が必要。
投資目的を明確に持ってから投資しよう。
投資に慣れていない方は、断然「つみたてNISA」をおすすめする。
ジュニアNISAのメリット・デメリット
「ジュニアNISA」の特徴として、まず子供名義で証券口座を作る。
原則0~19歳まではお金を引き出すことができない。
引き出すこともできるが、期間の途中で引き出した場合は「課税」されてしまい、ジュニアNISAのメリットがない。
つみたてNISA同様、「0~19歳までは非課税」。掛け金は、年間80万円まで(非課税期間5年間)。
おわりに
「つみたてNISA」や「ジュニアNISA」に関心を持った方は、専門の書籍やブログをぜひ読んで調べてみよう。
20代・30代であれば、なおさら積立型投資をやる価値はある。
「つみたてNISA」や「ジュニアNISA」は、『時間が武器』となる。
運用期間が長ければ長い程、有利になる。
「このような制度もあるんだ」ということをまず知っておくだけでも、必ず役立つ時が来る。
少しでもゆたかな人生の道筋となれば、幸い。
ばいびー