どうも、プリモンです。
この記事では、「胎児の成長過程」と「胎内で何が行われているのか」について紹介。
- 胎動が始まる時期と各時期の特徴を知りたいママパパ
- お腹の赤ちゃんとスキンシップを取る方法を知りたいママパパ
- お腹の赤ちゃんは胎動時に何をしているのか知りたいママパパ
- お腹の赤ちゃんの成長過程を知りたいママパパ
- 何のために胎動を行っているのか知りたいママパパ
におすすめ。
この記事で伝えたいことはずばり…
お腹の中の赤ちゃんはすでに身体づくりに励んでいる!?
妊娠16週頃より羊水の量が増えてくる。
羊水の量が増えてくると、身体の関節もでき上がった赤ちゃんは、手足を動かすことができるようになる。
羊水のプールの中で、泳ぐようにして手足を活発的に動かすことで、骨格や筋肉がどんどん発達してくる。
しかし、羊水で満たされた子宮の広さに対して、赤ちゃんの身体はまだ小さい。
そのため、手足の動きをお腹の外から感じること(胎動)は、まだ難しい時期。
運が良ければ、お腹の赤ちゃんの運動姿をエコー画像を通して見ることができる。
お腹の赤ちゃんの身体が大きくなるにつれて、お腹の外から胎動を感じることができる。
胎動はいつごろから始まるのか
胎動は、一般的に「妊娠4~5ヶ月頃」から感じられるようになる。
妊娠初期は、ママにしかわからないくらいの微弱な胎動。
「妊娠6~7ヶ月以降」からは、パパもお腹に手を触れることで胎動を感じられるようになる。
妊娠初期(~4ヶ月)の胎動
妊娠初期の胎動の位置は、「下腹部あたり」になんとなく感じるママが多い。
胎動の感覚としては、「ポコポコ」した感じ。
妊娠中期(5~7ヶ月)の胎動
妊娠中期は、「赤ちゃんが動いている!」とはっきりママは感じられるようになる。
胎動の位置は、「下腹部」もしくは「お腹全体」で感じるママが多い。
胎動の感覚としては、「蹴った!」「しゃっくりした!」という感じ。
妊娠7ヶ月目からは、胎児の手足が長くなる時期。
手足のリーチが長くなり、その分胎動も強く感じられるようになる。
体内から「ボコボコ」と殴られたり、蹴られたりする。
そのため、膀胱に刺激が入りやすくなり、妊婦はこの時期からトイレが近くなる。
妊娠後期(8~9ヶ月)の胎動
妊娠後期の胎動は、より動きが大きくなる。
パパは触らなくても、視覚的に胎動を感じられるようになる。
胎動の位置は、「お腹全体」で感じる。
胎動の感覚としては、もはや感覚ではなく視覚的に、「手足のでっぱり」がお腹の外から見える。
元気が良すぎると、むしろ「痛み」を感じるくらいだ。
臨月の胎動
胎動の位置は、「お腹全体」。
しかし、妊娠後期と比べて、胎動の回数は極端に減る。
お腹の赤ちゃんは、子宮いっぱいに大きくなっているので、手足を動かすスペースが無くなっている。
胎動の感覚として、「子宮が圧迫された感じ」、「ポカポカした感じ」という声が多い。
人間の本能をつかさどる「海馬」
身体の発達だけではなく、この時期は「脳内神経(シナプス)の発達」も活発的。
聴覚や記憶をつかさどる脳の「海馬」という部分が、発達してくる時期とも言われている。
お腹の赤ちゃんに話しかけてみるのも良い刺激となる。
この時期にママパパの声を聞くことで、身近な存在を聴覚刺激として認識する練習となる。
お腹の赤ちゃんにとっては、誰かに大切にされているという愛情の記憶の基礎づくりとなるのではないか。
併せて、興味関心のある方は下記の記事も読んでほしい↓↓
胎児と遊ぼう
胎児との会話(名前を呼ぶ)
一定の名前(あだ名)を胎児(お腹)に向かって呼ぶことで、その名前に対して反応してくれるようになることもある。
聞きなれない名前(あだ名)を言うと、反応しないという不思議な現象も起こることもある。
トントン(パンチ・キック)ゲーム
お腹を外から軽くトントンすることで、お腹の赤ちゃんが反応してトントンと反応を返してくれる。
これがまた不思議で面白い。
モグラたたきゲーム
お腹の中から手足のでっぱりが出てきたら、タッチもしくは握手をしてあげる。
モグラたたきゲームは間接的ではあれ、直接、我が子と初めてのスキンシップを図れるゲーム。
胎児はお腹の中で何を行っているのか
次は、「胎内の中で何が行われているのか」について述べる。
各胎動の詳細と必要性について、できる限りわかりやすくまとめている。
さて、外界へ出るまでの約10ヶ月間、お腹の赤ちゃんはママのお腹の中で何をして過ごしているのか。
在胎10週目を超えた頃
「驚愕様運動」
妊娠初期に出現してくる「驚愕様運動」という行動が見られる。
驚愕様運動とは、全身をビクッとさせるような動き(びっくりしたような動き)。
この行動の意味は、詳しくわかっていない。
少なくとも筋肉・神経の発達には使用されている。
神経・筋系の発達とともに、手足の自発的な運動を促す前準備段階。準備体操みたいなもの。
この行動を経て動きが活発化し、胎動が始まる。
在胎12週目(4ヶ月)頃~
胎動と言えば、手足の動きをイメージしやすいと思う。
実は、生きるための重要な運動(行動)をこの頃から開始する。
「呼吸様運動」
まず、生まれてから絶対に必要な動き「呼吸様運動」。
呼吸ができないと生きることはできない。
呼吸様運動とは、文字通り呼吸をするための運動。
呼吸ができないと、身体に酸素を取り入れることができず、生命に関わる。
呼吸する際、肺は自分だけの力で膨らませたり、しぼませたりすることはできない。
胸郭(肋骨)の周りについている筋肉がある。
その筋肉をきちんと伸び縮みさせて胸郭を動かすことで、肺もそれに伴って動く(実際は胸腔内圧の関係)。
赤ちゃんは胎内の中にいる時から、呼吸の練習を行っている。
胎児の呼吸は、一般の呼吸と異なる。
子宮にはそもそも空気がない。酸素は臍帯を通じて、胎児へ運ばれる。
酸素を取り入れる方法(呼吸方法)は異なるが、胸郭を動かす練習はきちんと行われている。
「嚥下運動」
嚥下運動とは、飲食物を飲み込むための運動。
口から食べ物を取り入れることができないと、栄養を補充することができず、生命に関わる。
赤ちゃんは、胎内の中にいる時から羊水を口の中に含み、飲み込む練習を行っている。
飲み込んだ羊水は、尿として排出される。
ここでも、排泄の練習を行っていると捉えられる。
ちなみに、胎児の尿は無害であるため、排出しては飲んでの行動は問題ない。
「吸てつ運動」
吸てつ運動とは、母乳を吸う時や指をしゃぶる時に見られる動き。
吸う力がないと、生まれた時に母乳やミルクを口の中に取り入れることができない。
「吸てつ運動」と「嚥下運動」を持ち合わせていないと、赤ちゃんは栄養を摂取することができない。
赤ちゃんは、胎内の中にいる時から親指を吸う(指しゃぶり)動作を行って、吸う力を鍛えている。
ちなみに、母乳を飲む際、赤ちゃんは乳房の方に顔を向けて吸いついて飲む。
この一連の動きは、すべて生まれ持った反射で行われている。
赤ちゃんは、生まれてすぐに目が見えるわけではない。
「あっ、私のミルク(母乳)そこにあった」と意識的に動くわけではない。本能(反射)的な行動。
赤ちゃんが生まれた際、どちらかの口角をなでる様に触ってみよう。
なでた方に顔を向ける。そして、口元に小指の先でも触れさせたら、吸い出す。
赤ちゃんは本当に不思議で、それらの反射が必要なくなった時、自然と消失するようになっている。
生まれたての赤ちゃんが行う行動のほとんどは、「生まれ持った反射(原始反射)」。
「把握運動」
赤ちゃんの掌に指を置くと、だいたい握ってくれる。
「握ってくれた!」と嬉しいものだが、これも生まれ持った反射(原始反射)。
実は、この握る運動も胎内で行われている。何を握るかというと「へその緒」。
へその緒を握ることで、握る時に使用される筋肉・神経を鍛えている。私達で言えば、ハンドグリップで鍛える感じ。
握る運動は大切。
おもちゃを持って遊んだり、抱っこ時に落ちない(安定する)ように服にしがみついたりなど、色々な場面で用いられる。
その他の行動
その他にも、「あくび」や「しゃっくり」などの生理的な行動(反射)も胎内で行われている。
また、胎内にいる時から「微笑む」「しかめっ面をする」「泣きそうな顔をする」など表情の練習も行っているとのこと。
生まれた時から言葉が話せるわけではないので、「表情の表出」はとても重要。
親子のコミュニケーションにおいて、お互いの表情は欠かせない。
さいごに
パパがお腹を触ると胎動が止まる不思議
パパにとっては悲しい報告。
「パパが触ると反応(胎動)が止まる」という不思議な現象は、頻繁に起こっているそうだ。
私も経験済み。「生まれる前から反抗期か」と思うくらいに頻繁に起こる。
妻から「今、動いているから触ってみて!」と言われ、すぐに触れるが胎動は感じられず……。
手を放して一時すると、「また動いたから今度は触らずに見てみて!」と言われ、見てみると本当に動いている。
「チャンス!」と思い、すぐに触れるとなぜか止まるという謎の現象……。
ぜひ、パパはこの体験をしてほしい。
悔しくなるにつれて、ママやお腹の赤ちゃんとのコミュニケーションも自然と増えてくるから。
参考になれば幸い。
ばいびー