赤ちゃんの寝息が気になって眠れない育休パパへ|夜の整え方と考え方

育休中の夜、寝室は真っ暗でした。

赤ちゃんの寝息が聞こえないほど静かな夜に、私は目を覚ましました。まず、赤ちゃんの胸が上下しているかを見ました。しかし不安が消えず、口元に耳をあてて、呼吸の音を確かめました。

確かめて布団に戻っても、しばらくすると、赤ちゃんの呼吸がまた気になります。同じ確認を、私は何度も繰り返しました。

育休中の私は、翌日の仕事を気にしなくてよい立場でした。とはいえ、睡眠は浅くなり、日中がつらくなりました。

赤ちゃんの寝息や泣き声が気になって眠れないのは、あなたの性格が神経質だからではありません。眠るための条件と、赤ちゃんを見守るための条件がぶつかる、夜の仕組みの問題です。

本記事では、男性育休を合計7か月取った私が、夜の環境の整え方と考え方を書きます。寝かせ方の安全ポイントは、消費者庁の情報をもとに、表にまとめました。

育休全体の流れは、繊細パパの育休の過ごし方(完全版)にまとめています。本記事は、夜の睡眠に絞った内容です。

赤ちゃんの寝息で眠れないのは、神経質だからではありません

最初に、私が育休中に困っていたことを書きます。

  • 泣き声に敏感で、本泣きになる前に反応して目が覚める
  • 寝息に敏感で、呼吸しているか心配になる
  • 眠りの浅さや深さが分かり、起きそうになると反応する
  • 照明の明るさや空調の温度・音が気になり、夜中に何度も調整する

結果として、私の睡眠は浅くなり、睡眠不足が積み重なりました。私は、普段から7〜8時間の睡眠が必要なタイプです。慢性的な睡眠不足は、日中のつらさに直結しました。

就寝時の困りごとは、私の中で「子育てのつらさランキング」のベスト3に入ります。

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眠れない原因は、性格より「条件のぶつかり合い」です

私は、真っ暗で静かな部屋でないと眠れません。一方で、赤ちゃんを夜に見守るには、様子が見えること、音が聞こえること、室温を保つことが必要です。

眠るための条件と、見守るための条件が、正反対なのです。同じ部屋で両立させようとすれば、睡眠が浅くなるのは自然な流れです。

さらに、赤ちゃんの呼吸は目で見えにくく、確認しても「もう大丈夫」という区切りがつきません。消費者庁の注意喚起は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防方法は確立されていない、と説明しています。区切りをつけにくい状況で不安が続くのは、無理もないと私は考えています。

HSP(繊細さ)は、医学的な診断名ではありません。音や光に敏感だと感じる人の傾向を表す、心理学の概念です。繊細さは変えられなくても、夜の環境と手順は変えられます。

寝かせ方の安全ポイントを、先に一度だけ確認します

不安を減らす近道は、呼吸の確認を増やすことではありません。「今夜整えられることは整えた」と区切りをつけられる状態を、先につくることです。

消費者庁は、赤ちゃんの就寝時の窒息事故を防ぐポイントとして、次の5つを挙げています。寝かせる前に、表で一度チェックしてください。

確認することポイント
寝かせる向き1歳になるまでは、あお向けで寝かせる
敷布団・マットレス硬めのものを使う
掛け布団赤ちゃん自身が払いのけられる軽いものにして、顔にかぶらないようにする
顔のまわり口や鼻を覆う物、首に巻きつく物は置かない
寝る場所できるだけベビーベッドで寝かせる

掛け布団が顔にかからないか気になるときは、掛け布団を使わず、スリーパーを着せる方法もあります。

チェックが済んだ夜は、「今夜整えられることは整えた」と、自分に区切りをつけてあげてください。呼吸の確認を禁じる意味ではありません。

一方で消費者庁は、1歳になるまであお向けに寝かせるなどの方法で、SIDSの発症率が下がるというデータがあるとも説明しています。

私が育休中に整えた、夜の環境と考え方

次に、私の体験を書きます。公的な基準ではなく、繊細な私が眠るために試した工夫と、体験から整理した対処です。

困りごと対処
泣き声に反応して目が覚める本泣きになる前にあやす。大きな声で長く泣かれるほうが、私には苦痛だった
寝息が聞こえず不安になる胸が上下しているかを見る。不安が残るなら、口元に耳をあてて呼吸を確かめる
眠りの浅さ・深さが分かって起きる起きたら起きたで仕方ないと割り切る。泣いたら対応する
照明が気になる枕元でオン・オフと明るさの調整ができる照明を置き、授乳やおむつ替えのときに使う
空調の温度や音が気になる室温は26℃前後、風量は弱め。赤ちゃんに風が直接当たらないようにする
睡眠不足がたまる子どもの昼寝と一緒に寝る

空調は、設定を決めて固定しておくと、夜中に何度も調整せずに済みます。電気代が気になるときは、子どもの健康を優先すると先に決めておくと、迷いが減ります。

泣き声がつらいのは、愛情が足りないからではありません

私にとって、自分の子どもは本当にかわいい存在です。容姿も声も、すべてが愛おしいです。

ただ、大きな声でずっと泣かれると、苦痛で仕方ありませんでした。かわいいと思う気持ちと、泣き声がつらい気持ちは、同時に成り立ちます。

泣き声に慣れるまでには、時間がかかりました。慣れきることはありませんが、耐性は少しずつついてきました。

私の場合は、本泣きになる前にあやすほうが、泣き声と付き合う時間が短くなり、断然ラクでした。泣き声がつらくて離れたくなる日の手順は、子どもの泣き声がつらいHSPパパ(ママ)へに書いています。

起きそうな気配に、毎回は反応しなくていい

赤ちゃんが起きそうな気配を感じても、毎回起きるとは限りません。起きても泣くとは限らず、しばらくすると、いつの間にか眠っていることも多くありました。

赤ちゃんのすべてのサインに対応しなくてもいいと、親が割り切れたら、気持ちは楽になります。ただし、赤ちゃんが泣いたときと、いつもと違うと感じたときは、親が対応します。割り切るのは気配への反応であって、赤ちゃんの異変ではありません。

育休中だからできた、「昼寝と一緒に寝る」

育休中の私は、次の日も、さらに次の日も、仕事に行かなくてよい立場でした。「寝不足になっても、なんとかなる」と思えたのは、翌日の仕事がなかったからです。

家事と育児は大変でしたが、休む時間を自分で決められました。私は、子どもの昼寝と一緒に寝ることで、寝不足を一時的にやわらげていました。

仕事のある日の夜は、条件が変わります。本記事の工夫は、育休中の条件で試したものです。仕事が始まったら、夜の担当を決め直す必要が出てくると思います。

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夜の担当を、夫婦で決めておきます

私が体験記の最後に伝えたかったのは、パートナーとの役割分担でした。

赤ちゃんが夜に泣く理由は、おなかが空いた、おむつが気持ち悪い、眠いのに眠れない、などさまざまです。男性は授乳できませんが、おむつ替えと寝かしつけはできます。

分担の形は、家庭ごとに違います。例えば、次のような決め方があります。

  • 今日は妻、明日は私(日替わり)
  • 深夜は妻、早朝は私(時間帯で分ける)
  • 授乳は妻、おむつ替えと寝かしつけは私(作業で分ける)

私の家では、「夜間の対応は妻、日中の対応は授乳以外を主に私」というルールにしていました。夫婦で話し合い、お互いが同意した形です。

ルールは、土台であり目安です。「ルールだから必ずやって」「やるべき」と言い合うと、トラブルのもとになります。お互いに思いやりを忘れず、やりながら試して、状況に合わせて直していく。無理をしない形が、続けやすいと感じています。

分担を切り出すときの言い方の例を、3つ挙げます。私が実際に使った言葉ではなく、考えた例です。

  • 決めたいとき:「夜の対応を二人で決めたいんだ。日替わりと時間帯、どちらがやりやすいかな」
  • 限界のとき:「今夜は私が限界だから、明け方だけ代わってもらえる?」
  • 見直したいとき:「一週間やってみて、きつかったところを教えて。私のきつかったところも話すね」

眠れない夜が続くときの相談先

状況ごとに、相談先を分けて書きます。本記事は医療上の助言ではありません。赤ちゃんの状態に不安があるときは、相談窓口や小児科を頼ってください。

  • 赤ちゃんの呼吸が確認できない、呼びかけても反応がないとき:迷わず119番に電話してください。くちびるが紫色、顔色が明らかに悪い、呼吸が弱い、といった症状は、厚生労働省が「すぐに救急車を呼ぶ」目安として挙げています(こんな時は迷わず119へ)。
  • 休日・夜間に、受診するか迷うとき:子ども医療電話相談の「#8000」に電話します。受付時間は都道府県によって異なります(厚生労働省|子ども医療電話相談事業(#8000)について)。
  • 育児の不安や、自分の睡眠と気持ちのつらさ:こども家庭庁の親子のための相談LINEは、子育てや親子関係の悩みを匿名でも相談できる全国共通の窓口です。お住まいの市町村のこども家庭センターは、児童福祉と母子保健の両面から、子育て家庭を包括的に支援する機関です。名称や窓口は、自治体によって異なる場合があります。
  • 眠れない状態や、気分の落ち込みが続くとき:かかりつけ医や、心療内科・精神科に相談する選択肢もあります。

よくある質問

寝息が聞こえないほど静かだと不安で、何度も確認してしまいます

私も、胸の上下を見たり、口元に耳をあてたりして、何度も確認していました。確認する行動自体を責める必要はないと、私は考えています。

先に表の5つをチェックしておくと、「整えられることは整えた」と区切りをつけやすくなります。呼吸が確認できないときは、迷わず119番です。不安が強くて眠れない日が続くときは、保健センターや相談窓口を使ってください。

添い寝は、やめたほうがいいですか

消費者庁は、できるだけベビーベッドで寝かせるよう案内しています。避けたいことは、2つです。寝かしつけの途中で、意図せず一緒に寝込んでしまうこと。大人の体の一部で、赤ちゃんを圧迫してしまうこと。

ベビーベッドを用意できない事情がある家庭もあると思います。事情があるときは、保健センターや小児科で、寝かせ方を相談する方法もあります。

育休が終わって仕事が始まったら、もっと眠れなくなりそうで不安です

本記事の工夫は、翌日の仕事がない育休中の条件で試したものです。仕事がある日の夜は条件が変わるので、夜の担当を決め直す必要が出てくると思います。決め直すときは、先ほどの言い方の例を使ってみてください。

まとめ|今夜、決めておくこと

ポイント内容
眠れない原因性格ではなく、眠る条件と見守る条件のぶつかり合い
安全面寝かせる前に、表の5つを一度だけチェックする
夜の環境枕元で調光できる照明、室温26℃前後、風量は弱め
夜の担当夫婦で形を決めて、やりながら直す
相談先呼吸が確認できないときは119番、受診に迷うときは#8000

次にやることは、1つだけです。今夜、寝かせる前に、表の5つを1回だけチェックしてください。

参考にした情報

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noteでは、ブログに書ききれない日々の気づきを書いています。睡眠不足でイライラしてしまう方には、【子育てのイライラ】もう限界なママパパへ。「自分時間」を死守して笑顔を取り戻すための、罪悪感なしのサボり方が参考になるかもしれません。

執筆者:プリモン。HSS型HSPの自覚がある30代・2児のパパ。男性育児休業を2回、合計7か月(1か月+6か月)取得し、育休中の生活を体験記として公開しています。

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