育休中の家事で消耗するパパへ|気づきすぎて休めない人の割り切り方

育休に入ってから、日中の家で過ごすようになりました。

床には食べかすが落ちています。洗濯物は山になっています。子どもたちは泣き叫び、上の子はいたずらをして、おもちゃが床に散らばっています。何から手をつけようか、考えるだけで疲れました。

仕事をしていたころ、私が家の様子を見るのは、ちょうど子どもを寝かしつける時間でした。家事はおおかた済んでいて、散らかっているのは、子どもが遊んだあとのおもちゃくらいでした。

育休中の家事で消耗するのは、あなたの要領が悪いからではありません。気づく数が一気に増え、終わりのない作業が目の前に並ぶ。環境が変わったことが、原因です。

本記事では、男性育休を合計7か月取った私が、家事の区切り方、自分の最低ラインの決め方、妻の担当を待つコツ、手放す選択肢を書きます。

育休全体の流れは、繊細パパの育休の過ごし方(完全版)にまとめています。本記事は、家事に絞った内容です。

家にいるほど休めなくなるのは、気づく数が増えるからです

私は、仕事をしていたころ、夜の家しか見ていませんでした。育休で日中の家にいると、食べかす、洗濯物、泣き声、おもちゃが、同時に視界と耳に入ってきます。

私は、マルチタスクが苦手です。たくさんの課題を同時に処理しようとすると、あわててしまいます。散らかった部屋は視界に入る物が多く、視覚情報が多いだけで疲れてしまいます。

私が困っていたことは、3つでした。

  • 家にいると、いろいろなことに気づいてしまい、次々と手をつけたくなって焦る
  • 家の中を常にきれいに整えておきたい気持ちが強くなる
  • 妻のやり方やペースが気になり、先回りして手を出してしまう

結果は、「疲弊」でした。気づく力、空気を読む力、優しさ、完璧を目指す傾向。私にとって長所であるはずの性質が、家事と育児の場面では、自分を苦しめる方向にも働きました。

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疲れる原因は、性格ではなく環境の変化です

家事には、終わりがありません。おもちゃと食べかすは、片づけても片づけても、きりがありません。仕事のような「定時」という区切りも、ありません。

区切りのない作業をすべて拾おうとすると、気づきやすい私は消耗します。気づく性質は、変えられません。変えられるのは、気づいたことを「いつやるか」を決める手順です。

家事と育児の大変さを、身にしみて体感できたこと。育休を取って良かったと思う点の一つです。大変さを知った今は、しんどさを性格のせいにせず、仕組みで軽くしたいと考えています。

手順1 家事を時間帯で区切り、確実に終わるものから進める

私は、避けられない家事に、おおまかな目安の時間を決めていました。子どもが2人(上の子が2歳、下の子が0歳)だった時期の目安です。

時間帯家事
9〜10時洗濯
12〜13時昼食
午後(おやつのあと)掃除
16〜17時夕食の準備
17〜18時入浴

決める基準は、「確実に終わるものから」です。終わりが見えない作業は、優先順位を下げて、後回しにしてください。後回しにする作業の例は、次の2つです。

  • 子どもの癇癪(危険がないとき)
  • 散らかったおもちゃや食べかす

おもちゃと食べかすは、夕方にまとめて片づけてください。夕方までは、心を無にして放っておきましょう。

例外は2つです。子どもが泣いている原因が分かっていて、すぐ対処できるときは、泣き声への対応を優先してかまいません。子どもが危険な行為をしているときは、すぐに対応してください。

かわいい子どもの泣き声でも、長く続けば、私には強いストレスになります。後回しは、子どもを軽く扱うことではありません。親が動き続けられる状態を守るための、順番です。

手順2 自分の最低ラインを、1つだけ決める

部屋を整えておきたい気持ちは、私にとって本物でした。ただ、子どもと妻がいる家で、日中ずっときれいを保つことはできません。自分以外の人は、コントロールできないからです。

最低ラインは、1つだけ決めてください。私の最低ラインは、「寝る前と朝起きたときに、部屋がきれいなこと」でした。部屋がきれいなら、気持ちが落ち着いて眠れて、朝も気持ちよく起きられます。

最低ラインを満たせていれば、日中は散らかっていてもかまいません。日中の散らかりを気にしないと割り切れるようになると、気持ちはかなり楽になります。最初はモヤモヤして落ち着きませんが、慣れてきます。

散らかし放題にすると、あとの片づけが大変になります。妻と子どもには、せめて「元の場所に戻す習慣」を身につけてもらいたいところです。物を持ちすぎない暮らしも、おすすめです。

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手順3 妻の担当は、期限の最後まで待つ

家事を分担しても、妻の担当の家事のやり方とタイミングは、私には決められません。私は、細かいところにすぐ気づき、目配りと気配りをしてしまいます。優しさのあまり、つい妻の担当まで手伝ってしまいます。

妻と私は、育った家庭が違います。家事の方法やこだわりが違うのは、自然なことです。人は体験でつくられているので、簡単には変わらないこともあります。

例えば、妻の担当が洗濯で、午前中に済ませる約束だとします。早く終わらせる人もいれば、ぎりぎりに済ませる人もいます。妻を信じて、11時59分まで待ってみてください。

明らかに忘れていそうなときだけ、さりげなく伝えてください。頭ごなしの言い方は避けましょう。

避けたい言い方さりげない言い方の例
「まだ洗濯してないの」「洗濯、今日はいつごろにする予定? 子どもの着替えは先に出しておくね」
「はやく洗濯して」「洗濯機が止まったら、干すのは私がやろうか」

右の列は、私が考えた例です。実際の言葉は、家庭の空気に合わせて変えてください。

思いやりも大切です。妻の体調が悪いとき、忙しそうなときは、手伝いましょう。一方で、「分担したのだから、必ず担当分はやって」と求めると、長く続きません。

洗って、干して、たたむ。やり方やタイミングが違っても、行き着く先は同じです。明らかに間違った方法や、極端な時間のルーズさがある場合を除いて、細かいことは気にしないと決めましょう。先走って手伝うことが減り、分担がうまく回ります。

手順4 夕食づくりなど、手放せる家事は手放す

夕食の準備(16〜17時)は、毎日確実にやってくる作業です。すぐあとに、入浴も控えています。

夫婦で役割を分けると、お互いの負担が軽くなり、時間も生まれます。妻の協力が得にくいときは、両親や親戚、近所の方に頼れないかを検討しましょう。

金銭的に余裕があれば、時短家電や外注に頼ることも、立派な戦略です。ドラム式洗濯乾燥機、ロボット掃除機、食洗機が代表です。スマートリモコン、コードレス掃除機、衣類乾燥除湿機、布団乾燥機、電気圧力鍋も、選択肢に入ります。

夕食づくりを手放す方法として、宅配食があります。私は、育休中と、共働きで過ごした平日に、宅配食サービスを使った時期があります。ずっと使い続けるより、暮らしの状況に合わせて期間を決めて使うほうが、合っていると感じました。

子育て世帯向けの宅配食3社を、同じ観点で比べた記事を書いています。子育て世帯の宅配食を3社で比べた記事をご覧ください。リンク先の記事には、アフィリエイト広告(PR)が含まれます。

しんどさが続くときの相談先

眠れない日が続く。気持ちの落ち込みが続く。家族に強い言葉をぶつけそうになる。状態が続くときは、ひとりで抱えなくて大丈夫です。

  • 親子のための相談LINE:こども家庭庁が設置している全国共通の窓口です。子育てや親子関係の悩みを、匿名でも相談できます。受付時間は、住んでいる自治体によって異なります(こども家庭庁|親子のための相談LINE)
  • お住まいの市町村のこども家庭センター:児童福祉と母子保健の両面から、子育て家庭を包括的に支援する機関です。設置は市町村の努力義務とされています。名称や窓口は、自治体によって異なる場合があります(こども家庭庁|改正児童福祉法について)
  • 医療機関:心身の不調が続くときは、かかりつけ医や、心療内科・精神科に相談する選択肢もあります

よくある質問

妻のやり方が気になって、つい手を出してしまいます

妻の担当の家事のやり方とタイミングは、自分では決められません。期限の最後まで待つ。明らかに忘れていそうなときだけ、さりげなく伝える。細かいことは気にしない。順番に試してみてください。

夫婦の関係全体を整理したいときは、HSS型HSP夫婦の教科書も参考になります。

完璧主義で、散らかっていると落ち着きません

私も、散らかった部屋を見るだけで疲れるタイプです。最低ラインを1つだけ決めて、日中は散らかっていてもよい時間と割り切ってください。最低ラインを満たせば、夜は落ち着いて眠れます。

育休が終わっても、使えますか

時間帯で区切る、最低ラインを決める、妻の担当を待つ、手放す。4つの手順は、育休中かどうかを問わず使えます。

まとめ|今日、決めておくこと

手順内容
区切る洗濯は9〜10時、昼食は12〜13時など、時間帯の目安を決める
最低ライン「寝る前と朝起きたときに、部屋がきれい」を1つだけ守る
待つ妻の担当は、期限の最後まで待つ
手放す時短家電、外注、宅配食など、手放せる家事は手放す

次にやることは、1つだけです。自分の最低ラインを、スマホのメモに1行で書いてください。散らかった日中に、迷う時間が減ります。

次に読む記事

noteでは、ブログに書ききれない日々の気づきを書いています。家事と育児で休めない方には、【子育てのイライラ】もう限界なママパパへ。「自分時間」を死守して笑顔を取り戻すための、罪悪感なしのサボり方が参考になるかもしれません。

執筆者:プリモン。HSS型HSPの自覚がある30代・2児のパパ。男性育児休業を2回、合計7か月(1か月+6か月)取得し、育休中の生活を体験記として公開しています。

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